2021年をまとめることで何も成し遂げなかったことを有耶無耶にしよう

 遂に2021年が終わるそうです。いやあ、あっという間でしたねえ。色々あったようで、何もなかったですねえ。いちばん大きな出来事は就職したことですけど、別に普通でしたもんねえ。残業多くてウケちゃうくらいで楽しくも死にたくもなかったですもんねえ。同期で友達できると思ってなかったから、それは嬉しいかなあ。

 もう私生活について書くこともないので、あとは今年良かったものを挙げようと思います。言葉にできることだけが思い出じゃないしね。

・映画「街の上で」

 これはマジで1年中ひとりで騒いでいた。これまで観た映画の中でいちばん面白くて愛しくて楽しい。劇場で3回観たし勿論Blu-rayも買った。古着屋の店主とその周りの4人の女性を軸に描かれる恋模様というか、人間関係というか。ゆったりとした時間の流れの中で、あーこいつら生きてるなーと思える。じっくり丁寧に2時間だけ彼らの生活を抜き取ってるような、そんな作品。

 この作品の良いところは、モブがいないんすよ。少しだけ登場する人物に対しても、ちゃんと物語が用意されてる。存在するキャラクターなんだから物語があるのは当然なんだけど、その片鱗をふわっとでもこちら側に見せてくれる。それだけで、みんながそれぞれ生きているのだと思える。

 これを初めて観たのはたしか春で、そのときは既に社会人だったものだから、劇中の人物たちの暮らしと自分のそれがあまりに乖離していて悲しくなった。向こうは大学生の延長みたいな、自由度の高い生活を送っていて、自分はもう社会人なのだ…と実感させられたという思い出がある。

 いまNetflixで観られるので、全員観てください。絶対にお願いします。

銀杏BOYZ

 今年1年を通して、最早銀杏BOYZは自分にとって欠かせない存在なのだと自覚した。厳密に言うと『光の中に立っていてね』以降の銀杏BOYZ。特に「東京終曲」「生きたい」「僕たちは世界を変えることができない」辺りはよく聴いた。人間くささとか生々しさはここにしかない。

大森靖子

 そういえばちゃんと聴いてなかったな…と思い全曲聴いてかなりハマった。その中でも「愛してる.com」はずっと頭から離れなくなるほど良かった。いつの曲の話をしてんだってかんじですが。いやでもね、

「君のオススメに面白いものはひとつもなかった

それでもついていきたいと思った」

ですよ。こんなに良い歌詞があるか。聴いた瞬間雷に打たれて脳が揺れた。銀杏同様にどの曲も飾り気がなくて生々しい曲で、大森靖子にしか書けない・歌えないので、これからもたくさん歌って欲しい。新曲「ひらいて」も素晴らしかった。

・長谷川白紙

 新進気鋭の超ミュージシャン。上記のふたりとは打って変わっていまっぽい作風。だけどやけに耳馴染みが良くて、クセになってしまう。他のアーティストとのコラボも多くて賑やかだなあと思う。新曲を出す度にそれが個人的今年のTOP10に食い込むような化け物だった。来年もお願いします。

 ちょっともうまとめるのに疲れたので終わりにします。こんな長くてつまんないの誰が読んでるんだよ。よいお年を。